映画「バービー」を見てのお気持ち表明(ケチつけないで、という人は読まないで)
見たんですよ。
近所のシネコンで終わりかけていて、たまたま時間があったので。
字幕版。
結論としては、Not For Meな映画でした。
そりゃ、バービーで遊んだことのないおっさん向けじゃないの明らかでしょ、と言われるかもしれませんが、いやちょっと待って。
違うんですよ。
メッセージとしては共感できるんですけど、どうにもモヤモヤする映画なのです。
まずは、私にとってダメだったところ
最大のダメが、冒頭いきなり登場します。
映画「2001年宇宙の旅」サルが文明を手にする人類の夜明け、のオマージュで、赤ちゃん人形からバービーへと人形の革命的な変化を表現。
もちろん、あまりにオーバーな表現で笑うところ、でもバービーは偉大ですよ、というメッセージが含まれているところ。
なんですけど、女の子達が赤ちゃん人形を破壊するんですよ。
- 人形の破壊なんてとんでもない
- 子役たちの心の傷になってないといいんだけど、と心配
- バービー以外のおもちゃへのリスペクトは?
- 赤ちゃん人形で遊ぶ子はサルだってのか?
と、多分映画の作り手としては、どうでも良いことが気になって気になって。
特に人形の破壊なんて、人殺し並みのタブーだと思ってる私としては、はいマイナス100点、今すぐ帰るか、という勢いの無理さ加減。
もう、ここで無理モード入ってしまった。
次、ご都合主義
ディズニー好きが何言ってるの?というところかもしれませんが、ディズニーとはまた違ったご都合主義です。
ディズニーのご都合主義は、そう上手く行くわけないでしょ、ですが、、、
こっちは、さっきはこうだったのに、今は違うの?的な矛盾。
まあ、そんな細かいところはどうでも良いのかもしれないけど。
無理モードで、無理になった可能性あり。
でもねー、、、暴力はダメだけど、敵対勢力に対しての暴力は肯定とか、葛藤が、ががが。うーん。
それに切り替えが早すぎる。
真面目なシーンとおふざけシーンの間に境がほとんどない。
真面目なシーンに浸ってる時に、おふざけされると、あ?バカにしてる?って気分になる。
あー、もしかして、おふざけのやり方も好みじゃないかも。
それから、ボリウッド見習え
ダンスシーンが微妙に甘い。キレが足りない。揃ってない。
前半のパーティーのダンスは、まあいいんですけど、終盤の黒衣装でのケン達のダンス。
あそこ雰囲気変えてきて、ビシっと決まると超かっこいいシーンなんですけど、、、ちょっと足りない。
ボリウッド見たい。
という無理を気にしなければ、良い映画なんじゃないでしょうか。(他人事)
クリントン大統領の時代で、ちょっと?前のアメリカなんですよね。舞台。
その辺の知識があると、笑えるネタが多数ちりばめられています。
あと、リアルワールド、とか言ってますが、多分現実じゃなくて、「子供から見た現実」だと思われる。
大人たちは、それっぽい会話をしているのですが、内容が空虚。
子供のごっこ遊びなんですよね。
バービーで遊んだことがある大人の女性がターゲットで、社会は変わっていっているけど、まだ息苦しい。
そんなところ。(クリントン大統領時代)
でも、サーシャは現代で、そこは時間がワープしてる。(ご都合主義)
まあ、サーシャを現代にすることで、過去の時代を考慮しないでの不用意な発言は人を傷つける、というメッセージが出せるのは良いところ。
良い点まとめ
ライアン・ゴズリングの歌はかっこよくて良かった。
マーゴット・ロビーは大変美しい。
バービー、および、小物紹介のファンサービスは、良い感じ。
笑えるポイントは多い。しかもいろんなパターンで。
キーワードは、ステレオタイプ、と、権威、と、そのアンチテーゼ。
世界は完璧じゃないからいろんな美しさで溢れている。