三響会のTV放送

NHK教育の再放送を見ました。
私の印象を勝手に書きますかね。

能と長唄による「船弁慶

  1. 三味線って派手な楽器ですね
    • いや、J-POPとか聞いてるとそうは思わないけどね。能の世界に混じると、、、
  2. 長唄の節回しは聞き取り易いです

能と歌舞伎による「石橋」

中村勘太郎氏は、野田秀樹氏の舞台にも出てますし、新撰組にも出てましたので、
演技を見ることもあったのですが、歌舞伎は初めてかも。
いえ、中村勘三郎氏の襲名のおりおりでの映像は、少しみてますが。
獅子を、静で表現するか、動で表現するか、と明示的ですね。

  • 能・白・静・精神性の高い獅子
  • 歌舞伎・朱・動・力強い動作の獅子

白と朱を逆にする組み合わせはちょっと考え難いですね。


非常に興味深いです。
このコラボは。
白、といういかなる色にも染まっていない、エッセンスを抽出したとも言える能と、
朱、という個性を主張しまた人を巻き込み・色を取り込んだ歌舞伎。
朱は、まさに、傾き・歌舞伎。
さすがに、舞いを融合させることは難しいでしょうし、
また、やる意味もないかもしれませんね。
能が舞ってる間、歌舞伎が何をしていたのか、少々気になる。
歌舞伎が獅子を舞っている間は、能は型をきめていたのでしょうけど。
(それこそが、能の静でしょうから)


歌舞伎の獅子が舞い終わっての拍手は、歌舞伎ファンのものでしょう。
能楽ファンなら、拍手はしなさそうで。
また、声がかからなかったのが、不思議な気がしました。
(ん、控えて、と言われてたのでしたっけ?)


春の海と夏の海と思いました。
能は春の海。私は穏やかな春の海も大好き。
静かな流れを楽しむ。
でも、海と言えば夏に限る、という人も多いでしょう。
歌舞伎は夏の海。夏の海も良いですねぇ。
拍手・声、大歓迎。賑やかに楽しむ。
支持層の違いが色濃いのかなぁ。
能は武士階級が支持し、芸術を昇華させることを努めて発展。
水の静けさ、わびさび、幽玄。
歌舞伎は大衆が支持し、大衆文化として発展。
お祭り、派手、勢い。


能の獅子と対比すると、歌舞伎の獅子は、傾いた息子、という画ですね。
ま、うどんです。
関西、関東、どっちが好き?
私に言わせると、「どっちが」という質問が意味不明。
食品が違いますから、二択にはなりえません。
どっちも好き。
二つ出したら、どっち食べるって?
きまぐれ、ですな。