横濱リーディングコレクション#1

太宰治を読む!
いやいや、また楽しませてもらいました。
敬称略で、適当な感想をば。

駈込み訴え

構成・演出/椎名泉水(studio salt)
イエス・キリスト:安藤伽奈
ユダ:小寺悠介
   麻生0児(studio salt)
   筯田知也(studio salt)
   高野ユウジ(studio salt)


ユダがなぜキリストを売ったか。
それをユダが語る。


ユダを4人でやるわけですが、
向かって左側の人が感情、右側の人が考え、って役割ですかね?
右側で話が運び、左側がアクセントを付ける。
舞台側からの視線で考えると、右が左だから、
右脳と左脳、って関係ですかね?


太宰、読んでないですねぇ。
あんまり好みじゃないんですよね。斜陽とか。
走れメルス*1、、、じゃなかった、走れメロスは好きですけど。
こんな本があるとは、読んでみようかなぁ。
関連企画のワークショップ参加者が出演、ということですが、、、
、、、え?ということは、所属の書いてない、お二人が参加者?
というか、キリスト役の女性の場数は少ないんですかね?
入りの歌といい、堂々とした様子といい、とても見事。


special thanks to 若葉保育園、BAY JUNGLE
というのは、キリスト用の吊るしてある紙片作成、でしょうか?
取ると羽根が舞って、ちょっと面白い。
たまに、なかなか落ちなかったり。
キリスト役の人が、じっと見てるのも良い。



冬の花火

構成・演出/前嶋のの(弾)
数枝:以倉いずみ(スターダス・21)
睦子:本多いづみ
伝兵衛:嶋 隆静
あさ:小沢栄子
金谷清蔵:笠兼三(samurai no.9)
ト書き:関根好香
太宰治:佐藤真義(タテヨコ企画)


太宰、戯曲も書いているんですね。
戯曲のリーディング、というと、、、
うーん、普通に舞台のようです。
いえ、普通に舞台として面白かったですけど。


本の内容からのインパクトで、考えさせられます。
「いつから日本人は、、、」
いやはや。
演出家さんの意図には、触れられなかったかなぁ。


開始、太宰治以外の6人が、まるでまとめて吊られた人形。
糸が切れて、ばたっと倒れる。
太宰の脳内世界、ってことでしょうね。
人形は太宰に本(=キャラ?)を与えられて、動き出す。
小道具、舞台設定等、太宰の補助が入って、舞台は進む。
最後に、また6人が人形に戻って終わる。


作家が書く世界、作家の書き方を、
キャラのない人形を用意、作家の補助で進行、そして本に。
ということかな?



古典風、他

構成・演出/矢野靖人(shelf)
作家:岡田宗介(Ort-d.d)
作家の妄念1(尾上てる):飯村彩子(shelf)
  〃  2(母親、KR):川渕優子(御徒町ファーム)
  〃  3(息子、作家の分身1):横山真(遊幻サーカス)
  〃  4(美濃十郎、詩人、作家の分身2):齊藤頼陽(鳥の劇場


物語を交差させ、見せる、いや、魅せる。
面白いですね。
どっちかってと、左脳に訴える舞台。


美濃十郎役の人の、曲がった髷は、かぶきものの証ですね。




舞台を見てて思うのは、、、やっぱり、楽、かな。
能は、囃子の右脳への影響といい、符号化した所作による右脳酷使、
そして、左脳の言語解釈・状況把握。
やはり、能楽はすごい。
でも、頻繁には見られない。
脳が持たないから、、、。

*1:野田秀樹氏の本だ