博士の愛した数式

先週の「THE有頂天ホテル」に引き続き、映画館にて。
いいですねぇ。
解釈の違いは感じましたケドね。


ちょっと数学が勉強チックなのが残念。
数学の美しさは、やはり表現不能ですね。
本を読んで、私の頭に展開された数学は、
私の感覚にのみ通じる美しさをはなっていますが、
そういったものを万人に知らすのは、無理なのかもしれません。


失われたメッセージがあるものの、追加されたメッセージ、
明るく変えられた部分、といろいろ変更はあります。
賛否はいろいろでしょうが、これはこれでアリかと。
寺尾聡氏、深津絵里さん、良い演技です。
監督はそのメッセージを評価しましたか、と
評価の違いを感じるのも、また楽しいところです。


で、何で、能楽セクションなの?というと、、、
伝統芸能振興会の後援を受けているようです。
能面の絵や、薪能の短いシーンがあります。
薪能は、回想シーン、、、だと思いますが、、、。
はっきり言って、意味はない。、、、残念。
せっかくなら、もう少し上手く絡めて欲しいなぁ。


曲目は浅学の私には分かりません。
舞われたのは、観世銕之丞氏のようです。
囃子方亀井広忠氏がいたのは、見た瞬間に確認です。


舞いそのものを楽しむことは、残念ながらできませんでした。
映画としては、博士の心情が重要であり、また、
シーン割りの都合で、舞いの流れの美しさは損なわれています。


そうだ、先週の「THE有頂天ホテル」に比べると、年齢層が高い!
有頂天ホテルでは、観客の平均年齢より上な気がしました*1が、
こちらでは、間違いなく、最若年層。*2
もしや、ターゲット年齢ではない???


いろいろ書きましたが、
穏やかな春の日の映画。
良い映画ですよ。

*1:だって、小学生いますし

*2:老夫婦が目立ちました