声を出す

通勤電車で、女子高生の鞄が軽くあたった。
瞬間、
「すみません」
と、はっきり言われた。


素晴らしい!


私なら会釈はするが、声にはしないだろう。
咄嗟に声は出ないからだ。


咄嗟にはっきり声を出すのは、実は難しい。
知らない人にさらわれそうになったら、大きい声を出せ、と教える親は多いが、
大きい声の出し方を教える親は少ない。
ちょっと違うが、痴漢にあったら叫べ、というのも難しい話だ。
痴漢と判定するのに小さいハードル、恐怖心・羞恥心の大きなハードルを越えた後に、
大声を出すという技術が要求される。(と思う)
無責任に、「叫べばいいじゃん」とは言わないこと。


いずれにしても、声の出し方の訓練はした方が良い。
冒頭の女子高生は、声を出せるに違いない。
素晴らしい、と書いたのはそういうこと。
私はできませんからねぇ。
咄嗟にはっきり話す人は、それだけで素晴らしい、と思う。
挨拶とか何気ないことをはっきり口に出して、声を出す技術を随時磨きたいものである。

おまけ

  • 大声は意外に難しいです

性格にもよりますが、私は上手く出せません。
一度自分が大声を出せるタイプか確認すると、咄嗟の時に役立つと思います。

  • 男性は痴漢を見たり聞いたりしたら必ず対処しましょう

私は自分の時間に厳しい方ですが、痴漢対応の為なら遅刻もやむなし、と思ってます。
人として見過ごすのは恥ずかしいことです。
ただ、誤認や濡れ衣もないワケではないので、難しいのは確かです。
それでも、対処する、という意識は持っておきたいものです。