ドン・キホーテ、裏庭

ドン・キホーテ セルバンテス

読み終わりました。
んー、長かった。
二ヶ月近くも同じ話を読んでいたのは、久しぶり。


本の世界に上手く入れなかったのが、時間のかかった理由。
文化・背景の違いが大きく、物語に入り込めません。
ま、一度読むと入り込み易くなるので、またそのうち読みますかな。


おとぼけ物語、と思い込んでたのですが、違う味わいに溢れています。
愛や思慮、人間の持つ二面性等を見せてくれます。
本ってやはりいいなぁ。

裏庭 梨木香歩

いやー、楽しみました!


こっちは早いです。
水・木・金の三日間の通勤電車で読み終わり。
本の世界に浸れると早い。
ただ、電車を乗り過ごす、という効果がある。
やっちまった。
ま、でも、遅刻はしませんけどね。


女の子が主人公のため、心情的に理解できてない部分がある可能性は高い。
男の子の感情の器は単純で小さい。
女の子のそれは大きいので、女の子の感情は、男の子には溢れるもの。
逆は、単純だなぁ、と思われるくらいで、溢れたりはしない、と思ってます。
なわけで、私には微妙な所がわかってないかも。
でもね、すっかり主人公の気分で読んでます。
いや、旅をしてます。
本は自由で良い。
本の世界なら、なんにでもなれます。
猫でも、登山家でも、そして、女の子でも。


和製ファンタジー、上手いです。
完全に和で行ってしまうと、ファンタジーという側面が失われますが、
西洋と東洋を上手いこと融合させて、ファンタジー色を失わせず、
それでいて、日本の文化を溶け込ませてます。
著者さんは、昔話をいくつも読まれたようですね。
エッセンスが大分入っているように感じました。


満足です。
祖母も喜ぶでしょう。


さて、嬉しかったこと。
なお、ここからネタばれ。


!!!ネタばれ!!!


これから読む人は、読んじゃだめ。


とはいえ、少しは伏せて書くけど。




スナッフ事件での白い鳥と烏から、後半の同行者との関係、
そして一つの竜へ至る流れが、事件の部分でピン!と来たのですよね〜。
二面性と受け入れること。
やっぱりそうなんだー、と嬉しかった!


あとは、マボロシについて。
これもあたってた。
そして、人間関係についての書き方も、含みが多く、良いですねぇ。
名前は、意図的かな、やっぱり。


そうそう、世界観が、エンデ著の「はてしない物語」に似てますね。
育てるのが、想像の芽か、植物の芽か。