電ぷち

最近の若いモンは、と年寄りの愚痴を言ってみる。


何かおかしいと、何も考えずに電源をポチっと押す、、、。
そして、通常通り起動すると、何事もなかったように作業に入る。
そんなことを繰り返すとPCが壊れる、とは考えないのだろうか?
ちょっと考えれば、簡単にわかることなんですけどね。
考えないのかなぁ、、、。


UNIXメインフレームを操作してた頃、電源断は本当に最後の手段だった。
「他にもうどうしようもない。最早壊れてもいたしかたない」
それくらいの覚悟で電源は切った。
その頃を知ってる老人の愚痴か?
、、、いやいや、そうではあるまい。


例えば、HDDは突然の電源断に非常に弱い。
HDDのヘッドは、磁気ディスクの上を
HDD内部の油が作り出す揚力で維持している。
その距離、髪の毛の直径より短い。
ディスクアクセス中の電源断は、ヘッドが磁気ディスクにあたるリスクを急激に高める。


また、ディスクという話をすると、ファイルシステムとしても、電源断には弱い。
通常、OSはファイルをディスクに書込む際、直接書込んだりはしない。
一旦メモリに格納され、それから書込まれる。
だから、メモリにある状態で電源を切れば、そのファイルは全てなくなるし、
ファイルを書込んでる途中で電源を切れば、ファイルは壊れる。


私はHDDには、常に一定のリスクを感じている。
必要なデータは、何箇所かにコピーをおいておく。
どうしてそんな簡単なことができないのだろう?
、、、痛い目にあってないからか。
そうね、私がそうするようになったのは、卒論が消えてからだね。
うむうむ。
じゃあまあ、痛い目にあってくださいな。
私としては、若いモンにはHDD程度のリスクがあると、わきまえておきますか(笑)