病院は時間がかかる

病院は待たされるものである。
私はそう信じ込んでいるのだが、理由を思い出した。


小学校低学年の頃、耳に蛾が飛び込む、という事故に出くわした。
土曜日の出来事だったと思う。
月曜になっても出なかったら、病院に行こう、ということになった。
結局、日曜に出てくることなく、気持ち悪い思いをしながらも月曜になる。


月曜、朝一番に病院に行く。
音はあまりしなくなったものの、顔を動かすたびにがさがさ言う。
早く診て欲しいが、緊急ではないためか待たされる。
耳は気持ち悪い。
待たされる。
ハラも減る。
待たされる。
、、、
結局、暇つぶしするものもなく、7時間ほど待たされました。


入ったら、
「どうした?」
「右耳に虫、、、蛾が入りました」
「生きてる?」
「生きてると思います。一昨日入りました。音はします」
「死んでるかな。見てみよう、、、ああ、じゃとるね」


以上、5分とかかってません。


以降私は、病院とはどんな簡単なことでも、
一日かかるところである、と思い込むのである。
だから、あまり病院には行かない。


でも、今思うと良い経験だったと思う。
これのおかげで、待つ、ということに対する耐性と、
我慢する力が強くなったように思う。
無駄な経験って、ないのですね〜。